言った/聞いてないの地獄(こわすぎ)
今日、店内じゃなくて“言葉”が一番こわかった。 朝から店長がテンポ早くてさ、売場も人多いし、みんなバタバタ。 その中で店長が私に言ったのね。 「ミオ、今日“前出し”で。あれ、例のやつね。昼までに」 ……あれ?例のやつ? 昼までに? 前出しは分かるけど、“例のやつ”が分からない。 でもさ、忙しい時の店長って、質問すると...
今日、店内じゃなくて“言葉”が一番こわかった。 朝から店長がテンポ早くてさ、売場も人多いし、みんなバタバタ。 その中で店長が私に言ったのね。 「ミオ、今日“前出し”で。あれ、例のやつね。昼までに」 ……あれ?例のやつ? 昼までに? 前出しは分かるけど、“例のやつ”が分からない。 でもさ、忙しい時の店長って、質問すると一瞬で機嫌が変わるときあるじゃん。 (いや別に怒ってないのかもだけど、声の圧が増えるやつ) だから私、反射で「了解です!」って言っちゃった。 言っちゃったんだよ。 ここ、今日の反省ポイント。 で、私は勝手に「例のやつ」=昨日売れたアイテムだと思って、前に出したの。 いつもの位置より目立つとこに。POPも置いて。完璧だと思った。 そしたら昼前、店長が売場見て一言。 「…これじゃない。言ったよね?“例のやつ”」 はい来た。 心臓に針刺さるやつ。 「え、すみません…昨日の◯◯かと思って…」 って言ったら、 「いや、先週から言ってたやつ。あの新作。覚えてない?」 って。 覚えてない。 というか、“あの新作”も曖昧。 でも、ここで「分かりません」って言うの、めっちゃ怖い。 怖いけど、もう怖いまま進むと事故るって今日学んだばっかじゃん。 だから私は、一回だけ深呼吸して、言った。 「すみません、確認させてください。“例のやつ”って、どれですか?商品名か、棚番号で教えてもらえますか」 言えた。 声、ちょっと震えたけど。 店長、一瞬止まって、でも普通に言った。 「新作の“◯◯”。棚の右端。今日だけPOP変える」 ……棚番号。 商品名。 分かれば動ける。 分かれば私、ちゃんとできる。 っていうか、最初からこう言ってほしかった。 でも、忙しい人ってこういう省略するんだよね。 で、分からない側が勝手に補完して爆死する。 私はそのまま売場直した。 POPも作り直した。 なんとか昼までに間に合わせた。 でも、心の中はずっとモヤモヤしててさ。 「言ったよね?」って言われるの、ほんとトラウマになるタイプ。 休憩でレジ裏に戻った時、チャッピーに投げた。 --- 私:「店長に“例のやつ、昼ま...