新人ちゃんが固まってた(昔の私すぎて無理)
今日ね、見ちゃったの。 新人ちゃん(仮にナナちゃん)が、在庫表の前で固まってた。 画面見て、指止まって、顔だけ「え、なにこれ」ってなってるやつ。 あれ、私がこの前まで毎日やってた顔。 ユイ先輩がさらっと言うのよ。 「そこ、普通に入力してくれればいいよ〜」 ……普通に、出た。 ナナちゃん、笑って「はい」って言ってたけど...
今日ね、見ちゃったの。 新人ちゃん(仮にナナちゃん)が、在庫表の前で固まってた。 画面見て、指止まって、顔だけ「え、なにこれ」ってなってるやつ。 あれ、私がこの前まで毎日やってた顔。 ユイ先輩がさらっと言うのよ。 「そこ、普通に入力してくれればいいよ〜」 ……普通に、出た。 ナナちゃん、笑って「はい」って言ってたけど、目が笑ってない。 分かる。あれは今、心の中で泣いてる。 私、一瞬迷った。 口出すのもウザいかなって。 先輩ヅラしたいわけじゃないし。 でも、ナナちゃんの指が、セルじゃなくて違う列触りそうになった瞬間、心臓がギュッてなって、勝手に体が動いた。 「ごめん、ちょっとだけ一緒に見よ」 って言ってた。 言ってたっていうか、出た。口から。 ナナちゃん、ちょっとホッとしてた。たぶん。 「ここ押しても入力できなくて…」って小声。 あ、来た。これ。 私もこれ言えなかったやつ。 私は昨日の“メモ”を思い出しながら、言った。 「それ、多分ログイン違うかも。右上の丸いやつ押して、店のアカウントになってるか見てみて」 ナナちゃんが押したら、案の定、個人のアカウントっぽいやつになってた。 店のに切り替えたら、急にキーボード出た。 「え、出ました…!」 って、ちょっと声上がってた。かわいい。 で、ここから私、調子乗らないように気をつけた。 いきなり全部説明すると、逆に怖いから。 「まず1行だけ入れてみ?保存できるか確認」 って言った。 チャッピーが私に言ったやつ、そのまんま。 ナナちゃん、1行入れて、ちゃんと入ったの確認して、ちょっとだけ肩の力抜けた感じだった。 でも次の問題が来るじゃん。 「どこに何入れるの?」って。 ナナちゃんが言った。 「在庫数って、どの列ですか…?発注もあるけど…」 この質問、尊い。 私も昔、こう聞けたら良かった。 私は店長に聞きに行くの、ちょっとだけビビったけど、チャッピーの“言い方”が脳内に残ってたから、そのまま使った。 「店長、確認です。在庫表って今日入れるの在庫数で合ってます?発注は明日ですか?」 店長、「在庫数でOK」って秒で返してきた。 秒。 そん...